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2020 . 04 . 15

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ギークスに新たな風を吹き込む―パラアスリート社員のこれまでとこれから

3月1日、シッティングバレーボールのパラリンピック強化指定選手Sasakiが入社しました。「自分がパラリンピックに出場することで、ギークスを盛り上げられたら」との想いで入社したSasakiが、これまで経験してきた仕事や活動、そして、シッティングバレーボールをはじめたきっかけについてご紹介します。

健常者と障害者のギャップを埋めたいという想いが原点

2020年中途入社。生まれつき両足と右手に障害がある。“健常者が想像する障害者の悩み”と“障害者が抱える困りごと”のギャップを埋めたいとの想いから、WEBメディア「Plus-handicap」を立ち上げる。2013年からシッティングバレーボールをはじめ、現在パラリンピック強化指定選手として日々練習に励んでいる。2020年3月にギークスに入社。

-ギークスに入社される前はどんな仕事や活動をされてきたのでしょうか?
2013年3月に、仲間とともにWebメディア「Plus-handicap」を立ち上げました。私自身、障害者として生まれてきましたが、障害があるから不幸せというわけではありません。障害があっても楽しく生きている人もいれば、そうではない人もいるのを見る中で、どこかにその境目となる要因があるのではないか、と問題意識を持っていました。その考えを一緒に仕事していた仲間うちで話していたとき、それは“生きづらさ”なのではないかという考えに至り、社会に意見を聞くことを目的にWebメディア運営を始めました。

-どんなことを発信されているのでしょうか?
元々は、当事者しか知らないことや、世の中にはあまり知られていない意見を発信し、“健常者が想像する障害者の悩み”と“障害者が抱える困りごと”のギャップを埋めていけたらという想いで、メンバー各々が伝えたいことをリレー形式で記事を書きました。私は足が不自由なので、最初は“義足あるある”について書いていましたが、メンタルヘルス、うつ病などに知見のあるメンバーから話を聞く中で、“生きづらさ”を感じているのは障害者に限らないと思ったことから、記事の内容は次第にマイノリティ全般に広がっていきました。今でこそ、“生きづらさ”という言葉はメディアでよく目にするようになりましたが、「Plus-handicap」が先駆けだと思います。記事を見た方々からご連絡をいただいて、講演会に登壇する機会もいただきました。「子どもたちの障害理解を深めたい」という要望で、小学校からのご依頼が多いです。

-講演では、どのようなお話をされているのでしょうか?
最初に、障害者が実際に困っていることと、みんなが困っているだろうと想像していることにはギャップがあることを伝えています。「私が困っていそうなこと」を尋ねてみると、歩くこと、走ること、階段の上り下りなどが挙がりますが、足の外見が嫌いだった話や、履きたい靴が履けない悩みなどを話すと「なるほど」という表情をしてくれます。ただ、世の中で困っている人は、障害者だけではありません。学校で言えば、クラス内の人間関係で困っている子、体調が悪そうな子、家庭環境が複雑な子もいたりしますから、障害者に限らず「困っている人を自分がどう支えるか」を考えてもらいたいとお伝えしています。特に伝えたいのは、自分の思い込みで判断して行動せず、困っている人を見かけたときには、コミュニケーションをとろうということです。困っていることが違うだけでみんな一緒。障害者が特別なわけではない。そのイメージをきちんと残したいと思っています。

企業からもお声がけいただき、障害者雇用の支援として、企業の人事部や現場のリーダー陣に向けて、障害のある社員さまの働き方についてアドバイスさせていただくことなども経験しました。そのご縁から派生して、障害者向けのサービスの企画などにも携わらせていただいたりもしました。このような仕事や活動と並行して、2013年からシッティングバレーボールをはじめました。

仲間と一緒に上を目指す!シッティングバレーボールについて

-シッティングバレーボールをはじめたきっかけは?
東京でオリンピック・パラリンピックが開催されると決まったことが、競技をはじめたきっかけのひとつです。実は20歳まで水泳に力を注いでいましたが、ある出来事を境に、続けていく目的や目標を見失ってしまい、水泳を辞め、しばらくスポーツから離れていました。2013年、オリンピック・パラリンピックの開催が東京に決まったことが、もともとスポーツを再開したいと思っていた気持ちを後押し。今度は“チームで戦うスポーツで仲間と一緒に上を目指したい”という想いからチームスポーツに挑戦しようと考え、シッティングバレーボールの練習を見に行ったことがきっかけでした。

平日は週3日ほど練習をしています。実は、チームのメンバーは健常者がほとんど。国内の試合は健常者と障害者がミックスで出られるのです。国内の主要な大会で優勝するために、ゲーム形式の練習などをしています。土日は、日本代表の強化合宿に参加しています。基本的には朝から晩までみっちりと練習しています。かなりハードなメニューですが、切磋琢磨しながら励んでいます。

-シッティングバレーボールのおすすめポイントや面白いところを教えてください
大きく2つあります。ひとつは、バレーボールと同じルールなので、応援しやすいところです。はじめてシッティングバレーボールを見る方でも、楽しみやすいと思います。バレーボールと大きく違うのは、ボールを打つ際に、お尻~上半身のどこかが床に触れていなければならないということです。そこだけ頭に入れておけば、すぐに試合を楽しめます。

もうひとつは、スピード感のある試合展開です。シッティングバレーボールのネットの高さは、男子で1.15m。バレーボールにくらべて、ボールと床の距離が近く、反射神経や俊敏な動きが求められるスポーツです。いろんな体勢でプレーするので、「座ったままでこんなことができるの?!」と思う場面がたくさんあります。ボールをつなぐことが醍醐味のスポーツなので、ラリーに注目してほしいです。他には、バレーボールでは見ないプレーですが、“サーブをブロックする”ことができるのも、この競技ならではのこと。ぜひ一度、見てほしいと思います。

Sasakiは、今まで他社のCSR活動を支援してきた経験をもとにギークスでもSDGsの達成に向けた新規プロジェクトに参画するなど、ギークスに新たな風を吹き込んでいます。「自国で開催されるこの機会に代表として出場を目指したい」と語るSasakiを、ギークス一丸となって応援します!

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