2020 . 07 . 13
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新生x-Tech事業本部が目指す姿と本部長がメンバーに伝えた二つのこと
この春、ギークスの動画事業本部とインターネット事業本部が統合し、x-Tech(クロステック)事業本部が誕生しました。そのx-Tech事業本部を率いる本部長兼執行役員の川野に、事業部が目指す姿と想いを聞きました。
衛星放送事業立ち上げからスタートしたキャリア
▲2010年、慶應大学で開催されたカンファレンスに登壇した際、登壇者たちと記念撮影
私のキャリアは大学卒業後に就職した双日での衛星放送事業の立ち上げからスタートしました。日本で衛星放送が始まるということを耳にし、就活時には「衛星放送事業の立ち上げに携わりたい。その部署に配属でなければ御社に行きたくありません。」とまで断言していました。
念願叶い、衛星放送事業に配属となり、国内のテレビ局や海外のニュース番組などと交渉を重ねながらチャンネル数を増やしていき、気付いたら数百チャンネルを超えていました。会社は上場まで果たし、仕事は充実して達成感を感じていた入社10年後に、自分で事業を立ち上げたいと思い、起業しました。
前職時代にヒントを得て、全国の携帯ショップで携帯電話と合わせてコンテンツ契約を獲得するという仕組みのリアルアフィリエイト事業の会社を立ち上げました。当時はガラケー市場が伸び、コンテンツサービスも増えていた時期で、会社は一気に成長しました。約5年後にはこの領域のトップになることができ、いいタイミングで良縁を頂き、会社を売却しました。
その後、模索している中で、アクセルマーク社とご縁があり、取締役として参画。当時、アメリカではYouTubeが流行り始め、これから動画広告が絶対に来る!と確信していたので、2013年に出資参画する形で友人と2社目の動画広告の会社を起業しました。
順調に事業が拡大したことで、大手通信グループの傘下に入ることになり、会社を売却。アクセルマーク社の取締役も退任し、次のビジネスモデルを描いていたところで、モンスター・ラボ社との出会いがあり、2019年春に同社に参画しました。
ギークスとの出会い、新生x-Tech事業本部とは
モンスター・ラボ社で資金調達や事業の選択と集中を進める中で、私が同社のゲーム子会社の代表を務めることとなり、会社の方針を模索していました。その中で、曽根原社長やG2 Studiosの桜井社長とご縁があり、モンスター・ラボのゲーム部門のメンバーと共に私もギークスグループに参画となりました。ギークスでは、これまでの経歴や経営サイドに数年関わってきた経験を活かし、x-Tech事業本部を率いることとなりました。
x-Tech事業本部は、ギークスの動画事業とインターネット事業が統合して出来た部門です。これまでは、それぞれの強みや特徴を謳いながら、事業拡大を目指してきました。今回の事業統合で一つになった狙いは、これまで培ってきたxR領域のテクノロジーと、自社メディア「Gridge」の運営を通じて得られたマーケティングの知見を掛け合わせることで、クライアントが抱える課題に対して複合的な視点で課題解決や提案ができるようになることにあります。
例えば、動画チームはxR映像が制作できるという引き出しを既に持っていますが、その映像をどのように活用すれば届けたい人に届くか?が次に問われます。そこで、私たちがこういった映像活用をするとより効果的ですよ、という提案をしていきます。動画チームが制作した映像を、デジタルマーケティングチームが広告やSNSなどの知見を掛け合わせたマーケティングプランをクライアントに提案していくという考え方です。
このコロナ禍でも、予想を超える速さで私たちのビジネス環境は変化しています。私たちは最先端の技術・手法を活用し、「テクノロジー×データ」で価値を提供し、クライアントのビジネスモデル変革のテクノロジーパートナーとなります。
部門メンバーに伝えた二つのこと
▲部門メンバーとオンライン飲み会、偶然にもその日が川野の誕生日だったので、みんなでお祝い
二つの部門が一つになり、お互いの強みを活かした強い事業部になるために、部門の決起会でメンバーにお願いしたことが二つあります。
①まず、隣の部署が何をやっているかを知りましょう。
自分の目の前の仕事に向き合っていても、一歩外にでたら、全員ギークスという会社の人間です。社外の方に、ギークスって何の事業やってるんですか?と聞かれた時に答えられるよう、最低でも自分たちの部門のことはしっかり話せるようになりましょう。更に他部門、IT人材事業とは、ゲーム事業とは…という風に会社全体のことを話せるようになれば、よりお客様に提供できる価値が増えると思っています。
例えば、お客様と商談の際に私は最後に一言、「ところで、御社はエンジニア足りていますか?」と必ず聞いています。そこで「足りないんですよ、困ってて…」と言われたら、すぐにIT人材事業の担当者に繋ぐ。最後に一言添えることはそんなに難易度高くないと思うので、こういうことから少しづつ始めていけば、全員が営業マンとなって大きな戦力となります。部門を超えて、このようにお互いギブし合えれば、会社としてもハッピー、さらにお客様へもプラスの価値提供ができ、より強固な繋がりになるはずです。
②小さな課題を感じ取り、それを発信・共有していきましょう。
x-Techのメンバーはその分野・領域に長年腰を据えている人たちです。業界を知り尽くしているからこそ感じられるちょっとした課題感や、もっとこうなればいいのにといったアイディアがあるはずです。自分たちが感じている課題が万人の課題であることもあります。これまでは諦めていたものも、時代の変化によって今なら挑戦できるものもあるかもしれません。そういった気付きを大事にして、感じているだけじゃなく、発信・共有していける組織でありたいと思っています。
目の前の課題をクリアしながら、仕組化を図っていく
▲x-Tech事業本部が制作した3Dホログラム
始まったばかりのこの部門、まだまだ課題はあります。課題がない組織はないので、より良くしていくために「私たちがいま向き合っている市場に対して、どんなサービスを提供するべきか」を一生懸命メンバーたちと話し合っているところです。
これからやりたいと考えていることは「仕組みで勝つ」ということ。現状のビジネスモデルは、常に営業によって数字が立ってくるもの。今月は達成できそうだが、来月の見込みがまだ立ってない…ということもあり得ます。これまでこのモデルでやってこれたのは、クライアントにしっかりと一定の評価を頂いているから出来ていることですが、それにプラスして、毎月しっかりと安定的に収益が発生するビジネスモデルを考えていきたいです。
例えば、デジマチームがSNS運用代行を提供していますが、それもこの「仕組みで勝つ」を意識したものです。契約件数を増やしていくことで、毎月の収益が安定してきます。同じように動画チームでも、仕組みがどこで作れるかを考えていきたいと思っています。
まずは今の目標数字をみんなで一つになって達成していきます。目の前の課題をクリアしていくことに集中しながら、積み上げ型でしっかり収益確保できる仕組化を図っていく。そうして、来期以降に繋がる「何か」を創り上げていくのが今期です。
「テクノロジーとデータを活用し、クライアントのテクノロジーパートナーとなる」という意識の醸成をしながら、全員で達成していくんだという想いでやっていたら、結果もちゃんと付いてくるという状況を目指したいです。