「フリーランスの社会保障に関する課題解決のため一石を投じたい」ーエムアイカード梅田社長が語るITフリーランス向けに用意した特別なサービスに込められた想い

ギークスのITフリーランス向け福利厚生プログラム「フリノベ」では、エムアイカード社と提携し、ITフリーランス向けに特別なサービスをご用意しました。2021年4月28日（水）より、サービスの提供を開始しています。

今回は、株式会社エムアイカードの梅田 貴生社長に、本サービスを提供したいと思った背景やこれに込めた想い、また、今後実現したいことを伺いました。

▲株式会社エムアイカード　代表取締役社長執行役員　梅田 貴生 様

「ライフデザインパートナー」を目指して

―エムアイカードのビジョンを聞かせてください。

私どもは、最高のお客さま体験を実現する「ライフデザインパートナー」を目指しています。お客さまのライフステージにおける様々な購買のお付き合いをさせていただくことで、お客さまのインサイトを押さえながら、お客さまの生活をさらに豊かにしていきたいという想いがあります。

その想いのもと、エムアイカードでは様々な企業さまと提携してまいりました。例えば、お客さまのライフステージが変化し、マンションを購入されたとしましょう。それに伴ってお客さまは、家具を購入したいと思われたり、車があったほうが便利だと感じられるようになったり…様々なニーズが生まれることが想定されます。そういった千差万別なお客さまのニーズに応えて、お客さまの幸せな生活を支えていくために、協力していただける企業さまと提携することで、一緒に「ライフデザインパートナー」を目指しています。

―今回はギークスと提携し、ITフリーランスのニーズにあわせて特別にサービスをご用意しました。フリーランスに関してお考えを聞かせていただきたいです。

フリーランスという働き方に関しては、今後より広がっていくだろうと以前から感じていました。フリーランスの働き方が浸透しているアメリカのケースを見てきたので、日本でもいずれその波はくるだろうと思っていました。特にIT領域に関しては、技術の高度化のスピードが速いため、自社で採用して研修体制を整え育成するということは、とても大変です。そうなると、IT人材を採用するより、ITフリーランスを活用する方が、会社として営業効率は良くなります。

一方で、フリーランスの働き方に、日本の諸制度が追いついていないと感じています。フリーランスは、自分で能力を身につけて、腕を磨いて、頑張って社会に価値を提供している。それなのに、社会保障において労災保険に加入できない・雇用保険は適用されないなど、これは日本社会として考えなければいけないことだと感じていました。

「今後フリーランスの活躍の場が大きくなる中で、積極的に社会課題に寄与し、フリーランスの不安に対応することで、安心して働ける環境整備に貢献したい」ーそんな想いを抱いている中で、ギークスさんと出会いました。「21世紀に最も感動を与えた会社になる」というグランドビジョンの実現に向けてITフリーランスの働き方を支援し、「フリーランスに対する不安を少しでも払拭して安心して働ける環境を整備していきたい」との想いを形にした福利厚生プログラム「フリノベ」を提供する姿勢に共感しました。

我々も一緒にそれらの課題をブレイクスルーできるよう、一石を投じていきたいと思ったことから、今回、本サービスの提供にいたりました。

私は、一人が声を上げても世の中が変わらないときに、企業が存在する意味があるのではないかと思っています。「フリノベ」のように、多くの企業さまが集まりムーブメントを起こしていくと、少しずつ世の中が変わっていくでしょう。我々も、フリーランスの方々が声を上げやすいような環境をつくりながら、世の中を変えていく役割を一緒に果たせればと思っています。

―本サービスの提供あたって、こだわったポイントを教えてください。

今回は、フリーランスの方のニーズに合わせた設計、特にITフリーランスの方が抱えている不安や不満の解消にフォーカスした内容にしているのがポイントです。ITフリーランスの方にお集まりいただき開催した座談会でお聞きした、生の声を参考に検討いたしました。

座談会では「病気やケガの際に収入が得られなくなることに不安を感じる」、「資金調達の支援があると心強い」といった声が挙がりました。こうしたITフリーランスの声に応えるべく、フリノベ経由で当社カードにご入会の方への特別なサービスとして、当社の提携先が提供するサービスの「所得補償保険」や「ファクタリングサービス」への申込み特典を揃えています。また、自己投資の時間を創出していただくために、事務作業の効率化に繋がる「クラウド会計サービス」の申込み特典もご用意しました。通常のクレジットカードではポイントの還元率等が中心になっていますので、そこが大きな違いです。

ただ、これらのサービスで充分かというと、そうではないと思っています。これから実際にITフリーランスの方々の要望をさらに汲んでいき、アップデートしていけたら…と考えています。よりITフリーランスの方々のワークスタイル・ライフスタイルにフィットしたサービスを提供できるよう磨いていきたいです。

―前例が少ないことに挑戦する難しさ・大変さもあるかと思いますが、いかがでしょうか？

難しさや大変さもありますが、他社がやっていないことに挑戦していくことにこそ、私たちの存在意義があると考えています。前例のあることや想像できることをやっていても、人々は感動しません。想像の範囲を超えたところに、感動があります。だから私たちは、想像を超えた価値を提供する。それによって、「お客さまが喜びや感動を感じてくださること」が我々の存在意義であり、我々にとって嬉しいことであります。

また、ビジネスとはいっても、目先の利益を追いかけてしまうとなかなか事業・サービスは伸びていきません。重要なのは、「とにかくお客さまのニーズに応えること」、「人々の生活を支えること」です。それを軸としてやっていけば、必ずみなさんが集まってくるということを信じてやっていくことがとても大切です。

そのため、今回の取り組みもひたすらに、本カードを使ってくださる方を増やすことだけを追い求めるのではありません。お一人でも二人でも、必要とされている方に届けられたのであれば、それはとても良いこと。そう考えています。

クレジットカードを通じて届けたい、ITフリーランスへの想いと世の中へのインパクト

―今回提供を開始した本サービスを通じて、ITフリーランスの方々に伝えたい想いを聞かせてください。

ITフリーランスの方々は、ご自身の能力を高めることが重要だと思います。だからこそ、安心して「自分の能力を高めるために自己投資していただきたい」とお伝えしたいです。

自分の意思・将来への展望を持っているITフリーランスの方々は、成長意欲が高く、何か出来ないことに直面した時も乗り越える力があると感じています。当社としてはサービスを通じてサポートし、少し背中を押してあげるような役割をさせていただければ、乗り越える力はさらに強くなるのではと思っています。

みなさんに「働きやすい」「生活しやすい」あるいは「自分の能力をもっと伸ばそう」と思っていただけるよう、サポートを広げていきたいと思っています。そのために、私どもはお客さまお一人お一人と向き合いながら進めていく覚悟でおります。

―本サービス開始を第一歩として、今後どのような世の中を実現していきたいでしょうか？

日本のIT領域をより強くしたい、また、企業にもそのメリットを享受していただきたい、と考えています。資源を持たない日本という国が、世界と伍していくためには知恵や知識を活かしていくことが必要だと考えています。特にIT領域に関しては、世界で戦っていくための大きな力になると思っています。

それを実現していくときに、1つの企業がIT人材をずっと抱えず、有能なIT人材が様々な企業に対してスキルを提供し、貢献できるようになっていくことが必要なことではと考えています。

ITフリーランスという働き方に対して、価値を高められる余地はまだまだあると思っています。働くみなさんにとって、プライベート・仕事ともに不自由のない社会を実現できるよう貢献していきます。

※本記事は、2021/4/28に公開したギークス公式noteの転載記事です。

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