2025 . 04 . 16
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採用担当者が聞く!ギークスのアルムナイ採用とは? ーアルムナイ カムバックインタビュー

ここ最近、企業が一度退職した社員を再び採用する「アルムナイ採用」が注目を集めています。即戦力となるだけでなく、企業文化を理解しているため、オンボーディングに時間がかからず、スムーズな活躍を見込めることがメリットです。
今回は、ギークスを一度退職した後、再び戻る決断をした橋本さんに、キャリアの変遷とアルムナイ採用の良さ、そして、一度離れたからこそ見えてきたギークスの良さについて、人事戦略部 採用チーム 中途採用担当の姫野さんが話を聞きました。
人材業界から一度離れてみようという決断
▲橋本さん(左)と姫野さん(右)
ー橋本さんの退職前は同じ部門の先輩・後輩だったこともあり、こうして取材をするのは何だか照れくさいのですが、よろしくお願いします。まずは退職前の業務内容や役割から伺えればと思います。
入社直後の3ヶ月は事業理解も含め、企業営業を行っていましたが、CS部門(案件参画中のITフリーランスのサポートを行う部門)が立ち上がったタイミングでもあり、私がギークスに入社した理由の一つでもあった「社会で活躍するビジネスパーソンのキャリアを伴走支援したい」という想いを叶えるために、CS担当に加わりました。
今でこそ、IT人材業界内において、ギークスのCSは大きな強みだと自負していますが、当時は立ち上がったばかりということもあり、どういった価値提供を行うか、CSのメンバー同士で意見やアイデアを出し合い、ITフリーランスの皆さんとのコミュニケーションの中でそのクオリティを高めていくという繰り返しでした。
キャリアサポートだけでなく、ITフリーランスの皆さまへの福利厚生としてサービス化している「フリノベ」の立ち上げやイベント・セミナーの開催、コミュニティづくりなど、時に苦戦した取り組みもありましたが、いろいろなチャレンジを行い、CS業務の土台づくりと価値づくりに、少しは貢献できていたのかなと思います。
ーギークスの入社理由が「社会で活躍するビジネスパーソンのキャリアを伴走支援したい」とありましたが、ギークスが2社目なんですよね。
そうです。1社目も人材業界だったんですが、アルバイトのマッチングを行う仕事に就いていました。アルバイトはマッチングして終わりということもあり、もう少し、誰かの人生やキャリアの選択などに貢献できないか、中長期的な介在価値を提供できないかと思っていた時に、ギークスの存在を知り、ITフリーランスのキャリア支援に興味を持ちました。
ITフリーランスの皆さんは案件参画の期間が終われば、次の案件を探さないといけません。案件参画時のキャリアサポートの他、時に営業支援も行うCS業務は、1社目の経験と私の志向性がマッチした仕事だなと感じました。
ーギークスでのキャリアを着実に進んでいた中で、退職を決意されたのはどういった理由や背景があったのでしょうか。
1社目、2社目と人材業界でキャリアを積んできた中で、私自身が興味のある業界において、自社サービスを持つ事業会社で一度仕事をしてみたいなと思ったんです。ギークスは大好きでしたし、一緒に働いている仲間たちも大好きで、嫌なことがあったから辞めるというわけではありませんでした。ただ、年齢的にも30歳を超えたあたりで、自分のこれからを考えた時に、思い切ったチャレンジをするタイミングは最後かもしれないと思って、転職を決意しました。
戻ってきたからこそ言えますが、振り返ってみると、私の場合は円満退職だったのではないかと感じています。自分が何をしたいのか、こういったキャリアを考えているといったことを、事業本部長の成末さんをはじめ、私の言葉に真剣に耳を傾けていただきましたし、最後は「いってらっしゃい」と背中を押してくださいました。
転職した先は、上場企業であるギークスと比べると規模の小さなベンチャー企業で、事業を拡大していこうという野心もあり、仕事が楽しいから働くというような、活気に満ち溢れたメンバーが集まっていました。やりがいのある環境でしたし、そういう環境を求めての転職だったので、とても楽しかったですし、満足しています。
ただ、転職後もギークスのことは気になっていましたし、ギークスで働いているメンバー、そして、退職したメンバー同士も仲がいいことも相まって、いろいろな話を聞いていました。
一度外に出たからこそ見えた「組織としての一体感」というギークスの良さ

ー私自身、中途採用担当なので、橋本さんから「ギークスに戻ることはできるか」と尋ねられた時は驚きもあり、嬉しくもあったのですが、戻ろうと思い至ったのはどういった背景があったんですか。
ベンチャー企業でのチャレンジを経ていく中で、周囲のメンバーと同じ熱量、モチベーションで働き続けていけるのか、同じ方向を見続けられるのか、疑問が湧いた瞬間がありました。土日も仕事に情熱を傾けているようなメンバーもいたので、その環境に追随していけるかと考えた時、少しだけ立ち止まってしまった自分がいたんです。
ギークスが大好きであるという前提はありましたが、一度外に出て、改めてギークスを見てみると、私が入社した頃と比較すれば格段に組織が成熟し、社内制度が整い、ママやパパになったメンバーなども増えてきて、安心・安全な職場環境の中で、仕事に前向きに挑戦できるって素晴らしいことだなと感じました。
退職した時にはまさか戻ってくることを考えるなんて思いもしませんでしたが、勇気を出して、「戻る」という選択肢が取れるかどうか相談してみました。
ー勇気を出してと仰っていましたが、「戻れるかどうか」という相談は心理的に簡単ではないと思っています。アルムナイ採用もそのメリットばかりに目が行きがちですが、戻ってくるという心理的ハードルって、どのように飛び越えられたんですか。
心理的ハードルを飛び越えたというよりは、心理的安全性があったことで、一歩目の相談がしやすかったという表現が適切かもしれません。先ほどもお伝えしましたが、ギークスを退職したメンバーまで含めた仲の良さが一因としてあったと思います。
事業本部長の成末さん、当時の上長など、退職後も仲良くしていただいており、近況報告だったり、プライベートも含めた相談だったり、気兼ねなくコミュニケーションを取れる関係性だったことは大きいです。それがなければ、相談できなかったかもしれません。
最終的には採用フローの関係もあり、通常の中途採用と同様にエントリーして、面談等を受けて、内定をいただくという流れでしたが、そこに至るまでにも、ギークスに戻ってくることが私のためになるのかと、相談する時間を取っていただいたり、自分の状況を整理する機会をいただいたりと、本当に配慮してもらえたなと感じています。
ーギークスを離れていた期間は3年ほどだと思いますが、外から見たギークスの良さや強みで気づかれたことはありますか。
組織としての一体感は、ギークスの強みだなと感じます。
特にIT人材事業本部は、毎年10数名を新卒採用していることもあり、社会人として一人前に育て上げようという熱意だったり、責任だったりを全員が持ち合わせていますし、それが文化として浸透しています。行動指針(クレド)である「10の心得」も、普段のコミュニケーションで自然に登場する時がありますが、それは他所では当たり前のことではありません。
面倒見の多いメンバーが本当に多いですし、自分だけでなく仲間とともに成長していこうという気持ちが強く、それが働きやすさや挑戦しやすい環境に繋がっていたんだなと改めて気づきました。
働き始めて気づいた「組織」と「働き方」の変化

ー実際にカムバックしてきて、改めてギークスで働き始めて気づいた変化や違いなどはありますか。
前回の在籍時と同じく、CS部の一員として戻ってきましたが、2025年1月の組織体制の変更に伴い、首都圏営業部 CS担当というポジションに変わり、企業への営業担当とITフリーランスの伴走支援を行うCS担当が同一部門内にいることは新鮮ですね。
また、働き始めて気づいたこともいくつかありますが、事業部の組織規模が大きくなり、私が退職した当時はなかった事業開発部やシステム開発部などが生まれ、外部パートナー企業の力も借りながら、組織内の課題解決や業務改善を含め、属人的な組織から仕組みで動く組織へと変化を遂げようと注力していることは、大きな一歩だなと思いました。
各部門の連携が強化され、例えば、私が所属していた頃にCS部門から発足したITフリーランス向けの一部マーケティング施策が、現在ではマーケティング部の専門的な力を借りて推進していること等もポジティブだなと感じました。CS業務に集中できる環境が整い、自分が伴走しているITフリーランスの方が継続して案件に参画できるような関わりをこれまで以上に生み出せるのではないかと期待しています。
ー橋本さんのキャリアの変化の中には「働き方」がひとつの判断軸や課題感としてあるのではないかとお話を伺いながら感じているのですが、戻ってきてみて気づいた点などはありますか。
コロナ禍の影響もあったと思いますが、リモートワークで働くことやフレックスで出社すること、パパ育休などの産休育休を取得する男性メンバーが増えたことなど、多様な働き方に対する寛容さは、前向きに、大きく変わった印象を受けます。
一方で、セールスパーソンが多い組織でもあるので、成果を上げるために仕事をしようと思えば、際限なくできてしまうため、働きたいという気持ちと、例えば、妊娠や出産、介護などのライフステージとのバランスをどのように取っていくかは、これから私たちが向き合っていく必要のある課題なのかなと考えています。
ー最後に、アルムナイ採用の当事者として、橋本さんが感じるアルムナイ採用の良さやメリット、うまくいくコツなどを教えてください。
何度かお伝えしていますが、ギークスは退職したメンバーを含めたメンバー間の仲の良さがあることで、アルムナイ採用に向いている会社なのではないかと感じます。働くメンバーの「人の良さ」だったり、カルチャーの浸透状況だったりも含めて、職場環境が「帰りやすい場所」になっていることは大きな強みかもしれません。
一度働いていた会社に戻るという選択肢は、一般社会ではまだ当たり前ではない印象もあるので、家族や友人がその選択を理解し、応援してくれるかどうかも大事です。幸い、私の場合は、周囲が背中を押してくれたので、アルムナイ採用の枠組みの中で戻ってこれました。
こういった選択肢があることが社会に広まればいいなと思いますし、ギークスのIT人材事業本部の事業ミッションが「働き方の新しい『当たり前』をつくる」でもあるので、ギークスの採用手法としても、新しい「当たり前」になればいいなと思っています。
ーありがとうございました!
