Ito

私は「正社員と同じように、フリーランスという選択肢が生まれる世の中にしたい」という想いをもって、ギークスに入社しました。フリーランスという働き方はまだまだ社会には浸透しておらず、社会保障の少なさなどを背景に、周囲から不安視されることがあるのではないかと感じ、その不安を解消できればと考えています。

そのような想いは当初から持っていながらも、内定者のときの私は、自ら進んで意見を伝えるのが苦手なタイプでした。「間違えたくない」という気持ちが強く、自分の考えを閉じ込めがちだったのですが、小学生のころから続けている野球をしているときにふと「バッターボックスに立ってバットを振らなければ、ヒットが打てるかどうかは分からない」と思ったのです。自分の意見だって伝えてみなければ、そのアイディアの良し悪しは分からない。伝える前から諦めることはやめよう、まずは伝えてみようと思い至りました。

そこから内定者研修への取り組み方を変えて、1日に1つずつ意見を発し続けました。入社する頃には「自分の意見を伝えられるように変わったね」と周りの人たちにも認められ、入社式では新入社員代表挨拶の機会をいただきました。

このスタンスは、入社後も持ち続けています。毎年開催している「確定申告セミナー」のプロジェクトメンバーに抜擢してもらったときにも、ITフリーランスの方々に満足いただけるよう、セミナー中に全員参加型のアンケートの実施を提案しました。結果として、ITフリーランスの方々から「他の方の考えが分かり参考になった」という声をいただけたのは嬉しい出来事でした。

ある日、ITフリーランスの方とお話しする中で「ギークスには、こういったサービスはないの？」と質問をいただいたことがありました。そのときに質問いただいたサービスはなかったのですが、「このような声を伺って私たちが形にしていけば、ITフリーランスという働き方を選択できる可能性が広がっていくのではないか？」という想いが芽生えました。それ以降、「現場の声に耳を傾けたい」と考え、ITフリーランスの方のお困りごとやご要望を伺っていた私に、その声を形にするチャンスが訪れました。

事業部内で新規事業・サービス立案に関するプレゼン大会が開催されることになり、参加者の募集がかかりました。自分の意見を伝えるチャンスだと思い、この大会への参加に自ら手を挙げ、応募者の中から3名でグループを組み、アイディアを出し合いながら1つの新規サービス案をつくり上げました。

この案を事業本部長や部長のみなさんにプレゼンして様々なフィードバックをもらったことは、とても良い経験になりました。過去にBest of Buddy賞を受賞した営業部の先輩からも「自分は『企業様に対して何か出来ないか』と思いながら仕事をしているから、ItoくんがITフリーランスの方に対して出来ることを考えてもらえると嬉しい」と言っていただきました。まだサービス実現には至っていませんが、私自身この経験から学びが得られたのも、バッターボックスに立ってバットを振ったからこそだと胸を張って言えます。

今後も、ITフリーランスの皆さま一人ひとりと向き合い、本音を伝えてもらえるような関係性を築き上げ、「ITフリーランスの方々にとって質の良いサービス」を提供していきたいです。少しずつフリーランスという選択肢が広められたらと考えています。