2021 . 02 . 18
CORPORATE
競技ゴルフの裾野を広げる「Gridge Cup」がチャリティーオークションを開催しました!
※本記事は、2021/2/18に公開したギークス公式noteの転載記事です。
競技ゴルフ未経験のゴルファーが気軽に参加できるアマチュア競技ゴルフ大会「Gridge Cup」。その決勝大会が、2020年12月21日に開催されました。新型コロナウイルス感染症の感染防止対策が十分に行われる中、予選大会を勝ち抜いた126名が参加し、優勝目指して熱いプレイが繰り広げられました。
「Gridge Cup」では、新型コロナ感染症拡大の影響を受けているスポーツ団体や個人を支援するために、決勝大会の開催後にチャリティーオークションが開催されました。決勝大会当日にラウンドに同行した女子プロゴルファーのアイテムやグッズが出品され、集まった13万8645円がコロナ給付金寄付プロジェクトに寄付されました。
今回はチャリティーオークションの企画や運営を担ったYookuに話を聞きました。
競技ゴルフ未経験者でも出たくなる「Gridge Cup」
ゴルフを長年楽しんでいたとしても、上手くなければ出られない、一人で参加するには敷居が高いといった理由から、競技ゴルフに参加したことがある方はあまり多くないと言われています。
競技ゴルフの人口を増やすため、ゴルファーが気軽に参加できる競技ゴルフ大会を作りたいといった想いから開催されているのが「Gridge Cup」です。
Yooku:競技ゴルフには競技ゴルフの楽しさがあるのですが、なかなかハードルが高く、参加したことがないエンジョイゴルファーがたくさんいらっしゃいます。初めて競技ゴルフに参加するなら「Gridge Cup」を選んでほしいという想いから企画、開催しています。
スポーツには、競技性を求めることもあれば、趣味やレクリエーション性を求めることもあります。「趣味が高じて競技に取り組むようになる」という域に達するのは、どのスポーツでもなかなか難しいものです。
その点、趣味で楽しんでいるゴルファーを競技ゴルフの世界にいざなう「Gridge Cup」は勇気のいる取り組みです。
Yooku:競技ゴルフに対しては、上手い人しか出場できない・一人で参加しなければならない・参加費が高く、負ければ手ぶらで帰ることになるといったイメージがあります。その反面、仲間同士でのコンペ(簡単な競技会)であれば技量はさておきワイワイ楽しめますし、企業が企画する大型のコンペであれば参加賞が出たりもします。「Gridge Cup」では、その両方の良さをうまく活かせないかなと考え、技量に合わせたクラス分け・2人1組のチーム制・参加者全員に参加賞といった特徴を打ち出しています。こうした特徴により、開催初年度の2019年度大会には500名以上の参加者、2020年度大会には延べ1,300名の参加者が集まりました。リピーターも多く、とてもありがたいです。
チャリティーオークションの経緯
2020年度の「Gridge Cup」は新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けました。ただ、それは、「Gridge Cup」に限った話ではなく、東京オリンピック・パラリンピックをはじめ、ほとんどのスポーツイベントに及んだことです。
昨年の5月に開幕する予定だった「Gridge Cup」予選大会の延期が決まり、その先の大会スケジュールも不透明な中、チャリティーを実施することを運営メンバーは考えていました。
Yooku:新型コロナウイルス感染症の影響で予選大会を延期せざるを得なくなりましたが、申し込みをいただいた方には、その先の機会に必ず参加してほしいという想いがありました。参加への付加価値という意味でも、「Gridge Cup」をコロナ禍の大変な状況の中で活動しているスポーツ団体や個人に支援する機会とすることが大切だと話に挙がり、チャリティーイベントを開くことが決まりました。
ゴルフの世界では、チャリティーコンペなどが開かれることはあっても、競技ゴルフ大会でのチャリティーイベントの実施は珍しく、その点においても「Gridge Cup」は革新的です。
Yooku:チャリティーオークションという形式で開催できたのも、決勝大会ゲスト参加の16人の女子プロゴルファーがこの取り組みに賛同してくださったからこそです。16名全員が、サイン入りのボールなどを出品してくださいました。賛同してくださる方が多く嬉しさを感じる一方で、オンラインでのオークションイベントは初めての試みだったので、当日まで期待と不安が入り混じっていました。
すべて落札されたチャリティーオークション
決勝大会が終わり、年が明けた2021年1月13日にチャリティーオークションが開催されました。当日はビデオ会議ツール「zoom」をつなぎ、オンラインでの実施となりました。参加者が画面越しにスタンバイし、自分が落札したいアイテムやグッズの登場を待っていました。
Yooku:チャリティーで集まった金額は13万8645円、出品されたものはすべて落札されました。最高額は3万5001円。本当にありがたい話です。落札金は、コロナ給付金寄付プロジェクトを通じて、支援が必要な団体に届けられます。先日、寄付が完了したのですが、あたたかい気持ちになりました。
チャリティーは支援を受けた側が嬉しいだけでなく、支援した側の心も満たされていきます。
Yooku:個人的には、次年度以降の「Gridge Cup」でもチャリティーイベントが開催できればいいなと思っていますが、現在のところはまだ未定です。今回ゲスト参加してくれた女子プロゴルファーの方の中にも、コロナ禍による大会中止などのあおりを受けて、大変な環境の中で競技に打ち込んでいるという話を伺いました。競技ゴルフの裾野を広げることが「Gridge Cup」の役割ですが、今回のような支援も引き続き行っていきたいですね。
取材後記(SDGsアンバサダーより)
チャリティーは社会保障や社会福祉とは一線を画し、支援がなかなか届かないところに向けて行われることが多いものです。
今回の支援先のように、コロナ禍で活動に支障をきたすスポーツ団体や個人は、支援の対象として優先順位が高いのだろうかという問いは、少なからず湧きおこるかもしれません。しかし、アスリートをはじめ、スポーツに関わる仕事に携わる人もたくさんいる中で、誰が一番困っているのか、誰が支援を受けたほうがいいのかと順位をつけることに、ことチャリティーにおいては、何の意味もありません。
大切なことは、日常生活の中でふと耳にしたこと、目にしたことに気持ちを傾け、想いを馳せることです。その最中に困っている誰かや何かと出会ったら、自分ができることがないか一度考えてみる。たとえ、できることがなかったとしても、その出会いを覚えておくだけで十分なのです。
ギークスグループでは、チャリティーオークションをはじめ、チャリボン(古本買取を通じた寄付)やオンラインバザーなどの取り組みを進めていますが、自社だけでなく、多くの企業全体でチャリティーの文化が根ざし、支援が届きづらい対象へのサポートが生まれればと願っています。
(執筆:SDGsアンバサダーSasaki)