2020 . 06 . 04
MEMBER
ITフリーランス・企業・メンバーへ安心感を与える3つのプロジェクト
IT人材事業本部では、目指す組織像の実現に向けて、部署の垣根を越え事業部全体で課題解決・体制強化に取り組む9つのプロジェクト「OWNERS9」を2019年4月に立ち上げ、各プロジェクトが1年間様々な施策を考えて、実行してきました。今回は、9つのプロジェクトの中から、ITフリーランス・企業・メンバーへ「安心感」を与える3つのプロジェクトをピックアップしてその取り組みをご紹介します。
「OWNERS9」の概要と9つのプロジェクトについて:部署の垣根を越えて課題解決に取り組む「OWNERS9」
契約関連知識向上(リーガル杯プロジェクト)
▲契約関連知識向上プロジェクトメンバーの打合せの様子
ITフリーランスの案件参画が決まった際には、企業とITフリーランスの双方に「準委任契約」を締結しています。日々契約を扱うため、ギークスでは、下請法や民法など契約に関わる法律の知識を幅広く持ち、深く理解することをメンバーに求めています。メンバー全員が求められるレベルに到達し、どんな問題にも迅速かつ正確に対応できるようになることを目的に、このプロジェクトが立ち上がりました。
最初に、メンバー全員に「抜き打ちテスト」を行いました。テストでは、問題を「業務委託契約とは」・「契約フローについて」・「下請法や派遣法などの法律について」など10項目に分けて出題。それぞれ項目ごとに採点しました。点数を付けることで自分の理解度を認識してもらうとともに、項目別にすることで、自分が深く理解できている分野・知識が足りていない分野を明確にすることができました。
それぞれの理解度を把握したのち、「分野別授業」を実施しました。2週間に1度、項目別に1回30分~1時間で学んでいく勉強会で、実際に起こりうる様々な状況に対応できるよう、ケーススタディを含めた授業を行いました。授業には、毎回20名程が参加し、多い回では約40名が参加しました。すべての授業が終了した後、再度全員にテストを実施し、全員が合格しました。
・全部署で必要な契約知識を得ることにより、他部署の業務理解もさらに広がった。
・今後も、授業のみならず自ら進んで勉強していきたいと感じた。
自分たちが扱う「準委任契約」だけではなく、それに関わる法律の知識も持つことで、企業やフリーランスをより強固にサポートすることができます。今後も、企業とITフリーランスがお互いに安心して契約を結び、心地よく働けるよう取り組んでまいります。
ITフリーランス向け福利厚生プログラム(フリノベプロジェクト)
▲「テックジム ギークス渋谷校」の様子
ギークスでは、ITフリーランスに案件をご紹介するだけにとどまらず、ご登録の方々が安心して長くITフリーランスとして働ける環境作りのために福利厚生プログラム「フリノベ」を提供しています。今期は、よりITフリーランスのみなさまのご要望に沿ったサービスを提供出来るよう、既存のサービスとの提携だけでなくこれまでになかった新サービスの開発やイベントの実施にも取り組みました。
まずは、ITフリーランスのみなさまのニーズを把握するため、ITフリーランスとして働く上で不安に感じていることやフリノベに求めるサービスについて、アンケートを実施しました。アンケートの結果、「年金や資産形成など老後の資産に不安を感じる」・「病気や怪我で仕事が出来なくなった際の収入に不安を感じる」などの社会保障面に関する不安の声や、「知識や技術の習得を積極的に行っていきたい」などの自己成長のサポートを求める声が多く寄せられました。
アンケートにより寄せられた不安や要望に対して「フリノベ」を通して提供できることを検討したのち、保険会社やエンジニア向けスクール運営会社など、様々な企業との打ち合わせを行い、今期は新規で8社との提携が実現しました。
今期の取り組みにより、ITフリーランス向けAIプログラミング塾 「テックジム ギークス渋谷校」の開校や、AIに関する技術セミナーの開催、インフルエンザ予防接種の無料実施など、よりITフリーランスの要望や働き方に添ったサービスやイベントを提供することができました。また、「ITフリーランス向け保険サービス」や「ITフリーランス専用住宅ローン」の提供は、社会保障面に関する不安解消につながる新しいサービスとして、多くの反響をいただけました。
今後も、ITフリーランスのみなさんからの声を形にし、安心して働ける環境を作り上げていけるように取り組んでいきます。
社員満足度向上(プロジェクトノーザン)
▲2019年度の社員満足度の推移
IT人材事業本部のメンバーが、より働きがい・やりがいをもって働ける環境作りを目的に、残業時間を減らす取り組みを行いました。
メンバーの残業時間を減らすための施策として、毎週水曜日は18:30に帰宅することを促す「Happy Wednesday」を設定しました。18:30になったら、プロジェクトメンバーの二人はスピーカーを持ってオフィスを練り歩き、自然と帰宅したくなるような音楽「蛍の光」などを流しながら、早めの帰宅をするようにメンバーに声掛けをしました。帰宅するメンバーは「お先にHappyいただきます!」と声をかけて退社する文化ができ、みんなが気持ちよく仕事を終えて帰宅する雰囲気ができました。
施策と並行して、毎月全員に働きがいに関するアンケートを実施しました。アンケートでは、「月の平均帰宅時間」や「働き方への満足度」を固定質問として聞き、メンバーの残業時間の実情と満足度の変化を知る他、「効率化が図れそうな業務」や「Happy Wednesdayについての意見」などもヒアリングしました。アンケートでは様々な意見が寄せられ、残業時間を減らしていくためには、各自のタスク量の調整や、工数が多く負担になってしまっている業務のフロー改善が求められるのではないか、ということが見えてきました。
・早く帰ることを意識するようになり、帰宅時間が早くなった。
・長時間働くと集中力がなくなり効率が悪くなるので、短い時間で終わる方法をみんなで考えていきたい。
残業時間を減らすことだけが満足度向上に繋がるわけではないことも分かったので、各部署で集まって働き方について話合い、見直していく時間「カエルカイギ」を設けることを決めました。今後は、「Happy Wednesday」の取り組みにとどまらず、「カエルカイギ」を通じてメンバー全員が当事者意識をもって働き方改革に取り組み、行動していくことを目指します。
これからも、ITフリーランスが安心して活躍できる仕組みづくり、企業のIT人材不足解消のサポート、そして、メンバーたちもよりやりがいをもって働ける環境づくりのために取り組みます。全員が課題に目を向けて主体的に解決に取り組み、より多くの感動を与えられる組織を目指して、進化し続けます。