2020 . 09 . 29
CORPORATE
【インタビュー】ゴルフ業界に新たな風を。フォーティーンとギークスの試みとは。
※本記事は、2020/9/29に公開したギークス公式noteの転載記事です。
x-Tech事業では、ゴルフ情報サイト「Gridge」の運用実績を活かし、スポーツ業界のクライアントに特化をしたデジタルマーケティング支援を行っています。今回はクライアントの株式会社フォーティーンの池田様をお招きし、x-Tech事業本部DM部 部長Ikedaとの対談を実現。導入までの背景や今後の展望を伺いました。
ギークス株式会社 x-Tech事業本部DM部 部長 Ikeda(写真左)
若手ゴルファーのファン獲得に向けて
▲「Gridge Cup」昨年度決勝大会の様子
-「Gridge」への広告掲載から始まり、「Gridge Cup」協賛、デジタルマーケティングの支援と長くお付き合いいただいております。まずはそのきっかけを教えて下さい。
フォーティーン池田様:弊社は「すべてのゴルファーにベストな14本を。」を掲げ、1981年の創業以来、オリジナルゴルフクラブ製造・販売・ゴルフクラブ設計を続けてきています。長く懇意にしていただいている方々がいてくださる半面、メーカーとしては、何も施策を取らずにいるとどんどんブランドが古くなってしまうという危機感を持っています。長年ご愛顧くださっているお客様以外にも、ご認知いただける層を増やしていかなければいけない。そう考えている時に、若年層の読者が多い「Gridge」への広告出稿を決めました。その後、若手ゴルファー向けのゴルフ競技大会「Gridge Cup」を検討されていると伺いました。これは私たちのターゲットとも親和性があるなと思ったんです。
Ikeda:もともとフォーティーンさんでも、自社でファンイベントを開催されていました。参加される方はフォーティーンさんの商品を長年愛用されている、比較的年齢層も高い方々です。さらに新しいゴルファーの開拓を行っていきたいと言うことで、フォーティーンさんが拡げていきたい層と「Gridge Cup」のターゲットが近かったことから「Gridge Cup」協賛のご相談をさせていただきました。すぐに快諾いただき、2019年の「Gridge Cup」開催に繋がりました。昨年度大会は500名以上の方にご参加いただきましたが、今年度大会はすでにその人数を大きく上回る勢いになっています。
フォーティーン池田様:「Gridge Cup」で初めてフォーティーンというブランドを知ったという参加者の方もいらっしゃいました。会場ではクラブを試打できるイベントを開催し、その後購入に繋がったケースもありますね。
-新たな顧客開拓に向けて積極的に挑戦されている印象を持ちました。
フォーティーン池田様:弊社の創業者 竹林は「常識を疑え」ということを常に意識している人間でした。これまでのゴルフの伝統や常識に囚われていると、新しい発想が出来ずにわくわくするものが生み出せない。だからこそ「常識」そのものをまず見直して、覆すことを常に見つけることが大切だと教えられてきました。その考えはゴルフクラブ作りだけではなく、販促活動などあらゆる仕事に共通しています。
Ikeda:会社として新しいチャレンジをすることは、ハードルが高いと言いますか、勇気のいることだと思うんです。ただ、チャレンジをトライアンドエラーとして許容していただけるフォーティーンさんの社風は、私たちにとっても非常にありがたいことだと感じています。
ゴルフ業界の知識と顧客理解が「面白い」に繋がる
-デジタルマーケティング支援を弊社にご依頼いただいた背景を教えてください。
フォーティーン池田様:これから益々オンラインでのユーザーとのコミュニケーションが重要になってくる。どこか他社の媒体を通してコミュニケーションを取るのではなく、私たちメーカーとユーザーが直接繋がりたいと考えており、そうした手段や具体策をご相談させていただきました。現在はWebで情報を取得するのが当たり前な若い年齢層の方々への認知を拡大するために、SNSの運用や、オウンドメディアの立ち上げを行っています。これまではホームページ制作などは他の制作会社や代理店にお願いしていましたが、なかなか自分たちがやりたいことに対して、面白い提案してくれる企業が無かったんです。
しかしIkedaさんたちとお話していると、私たちの「やりたい」に対して自分たちでは想像しなかったような提案をくださるので非常に面白いですね。
-「面白い」提案が出たのはなぜだと感じましたか?
フォーティーン池田様:やはり皆さんがゴルフの知識や経験を有し、ゴルフ業界に愛情を持っているからだと感じました。ゴルファー目線での提案をいただけるので、ユーザー視点を大切にしている私たちにとっては非常に納得できる内容です。
Ikeda:ありがとうございます。ゴルフへの理解も強みですが、フォーティーンさんをどれだけ深く理解できていたかが大きかったと思っています。この部分については、他の代理店さんや制作会社さんと勝負しても負けるつもりは無いと自負しています。徹底したクライアント理解も我々の強みですね。
オウンドメディアの立ち上げやSNS強化という提案内容だけであれば、他の代理店やWebコンサル会社でも言えると思います。そうではなく、なぜそれをやる必要性があるのか、このタイミングでなぜこれをすべきかという理由を、クライアント企業の背景や今後の戦略を想定してご提案できた点をご評価いただけたのではと思っています。
量販店販売が大半の市場で、D2Cを強みに
-最後に、今後の展望を教えてください。
Ikeda:フォーティーンさんが、ゴルフ業界においてD2Cを強みとする会社になるようご支援をしていきたいです。
ゴルフ業界は量販店での売り上げが市場の大半を占めており、インターネット販売の割合はまだまだ少ないです。しかし新型コロナの影響で、流れがEコマースに変わりつつある。今仕掛けておけば、量販店が大半を占める市場の勢力図がガラッと変わるんじゃないかと思っています。そのチャレンジを一緒にさせてもらえることがすごく楽しみです。
フォーティーン池田様:新型コロナの影響で、その動きが加速する印象は確かにありますね。先ほどお話した「常識を疑う」こと、そして常にユーザーを見るという創業者の想いは変わらずに持ちながら、チャレンジは続けていきたいです。
Ikeda:今の段階で我々がフォーティーンさんにご提案しているのは、ユーザーの声を聞くための手段をどうやって作るのかという点です。今後はユーザーの声を聴いてどう製品に生かすか、ブランドの方向性をどうしていくのかという発展的なところにもご提案できるような部分が出てくると思っています。フォーティーンさんには、ゴルファー目線に立ったクラブ作りに専念していただけるよう、マーケティングや顧客価値の向上に向けた施策は私たちにお任せください。
フォーティーン池田様:ありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。