2026 . 03 . 03
CORPORATE
ギークスの未来を導く「AI利活用プロジェクト」とは?
ギークスは、2025年11月に「AIとはたらく、AIでつなぐ」を掲げた「ギークス AIステートメント」を発表しました。また、独自開発の統合型AIエージェント「GEECHS AI」による事業基盤の刷新も進めています。
こうした構想を下支えしているのが、有志メンバーを中心に地道な啓蒙活動と実践的なAI利活用を積み重ねてきた「AI利活用プロジェクト」です。今回は、ギークスの未来を導く「AI利活用プロジェクト」をご紹介します。
AI利活用プロジェクトとは?

▲プロジェクトメンバー(「AI利活用プロジェクト」メンバーが体現する、ギークスの新たな挑戦|採用サイト「TALK SESSION」)
2025年11月に発表した、AI活用における基本方針「ギークス AIステートメント」では、「AIとはたらく、AIでつなぐ」というコンセプトを掲げ、AIを「人間の仕事を奪う脅威」ではなく、人の介在価値を最大化させる「パートナー」として定義しています。
この「ギークス AIステートメント」は、事業部全体で進められたAI活用の啓蒙と推進、リテラシーの向上、そして利活用における様々なナレッジの蓄積など、現場での多くの「実践知」があったからこそ、自信を持って打ち出すことができた指針です。そして、その中心を担っているのが「AI利活用プロジェクト」です。
2025年度より始まったこのプロジェクトの最大の特徴は「有志メンバー」による部門横断型である点です。営業、EP(エンジニアパートナー)、マーケティング、システム開発、そしてバックオフィスまで、事業部の各部門からAIや組織課題の解決に対する並々ならぬ熱意を持ったメンバーが集結しています。また、本社だけでなく、地方拠点からも参加しており、そのメンバーの多くが現場の最前線で活躍する非エンジニアです。
プロジェクトメンバーに共通しているのは「AIを完璧に理解しているから参加した」のではなく「AI活用によって面倒な業務が楽になるのではないか」「企業やITフリーランスの皆さまのために今以上に時間を使えるようになるはずだ」という、現場目線での改善意欲が高いこと。その意欲がプロジェクトの原動力となりました。

▲「ギークス AIステートメント」(2026年3月期第2四半期決算開示資料より)
プロジェクトには「AIリテラシーの向上」と「AIツールの利活用」という2つの役割があります。
プロジェクトメンバーが先頭に立ち、様々なトライアンドエラーを繰り返していった結果が(成功事例だけでなく失敗事例も含めて)どんどんと共有されていき、事業部内のAI活用に対する心理的障壁が取り除かれていきました。一人、また一人とAIを活用し始め、事業部全体へと波及していったのです。Tipsが共有される頻度も段々と増えていきました。
こういったボトムアップの動きは、ギークスが大切にする「10の心得」にある「想いを語る」や「出る杭を讃える」から生まれる挑戦意欲、そして、それを後押しする「いいぞ、もっとやれ」という組織ポリシーの賜物です。有志メンバーによる部門横断型のプロジェクトを推進するカルチャーは事業部に根付いています。
AI利活用プロジェクトの主な事例

▲「GEECHS AI」(2026年3月期第2四半期決算開示資料より)
「AI利活用プロジェクト」が大きな熱量を持って推進されている背景には、IT人材事業の成長のために「データドリブン組織」として進化を続けてきた歴史があります。
ギークスでは数年前からSalesforceを導入し、徹底したカスタマイズを経て、様々な営業活動やマッチングプロセスを数値化・可視化してきました。これによって「誰が、いつ、どのようなアクションをとり、どのような結果に繋がったか」といったデータが蓄積され、事業成長や売上拡大に活用されています。
AI活用が騒がれ始めたタイミングと同じ頃に、セールスパーソン一人ひとりの「勘」や「経験」に頼っていた属人的な営業手法の均質化・高質化を図る取り組みを進めていたこともあり、これまでに蓄積されてきたデータと、商談や面談といった営業現場での音声データなどを組み合わせ、AI活用によってそのポテンシャルをさらに引き出せる準備が整いつつありました。
現場からAI活用を推進していく「AI利活用プロジェクト」が立ち上がったことは、偶然ではありません。
「AIステートメント」の発表でもあった通り、「人とAIの共創」を迷いなく現場に浸透させていくために、5つの業務シーン(情報収集、データ蓄積、コミュニケーション、会議・振り返り、制作)において「人とAIの役割」を再定義しました。
例えば、「情報収集」においては、「『検索』はAI、『問いかけ』は人」と役割分担を定義し、AIが市場動向や過去の事例を高速で検索・要約し、人(=メンバー)がその結果に対し、状況に応じた「問い(仮説)」を立てて情報を吟味するという共創のスタイルを提案しました。
この役割の再定義は、プロジェクトメンバーを中心に、現場で何度も「トライアンドエラー」を繰り返したからこそ辿り着いたものです。

▲「デジタル人材が活躍する組織作り」(2026年3月期第2四半期決算開示資料より)
また、プロジェクトメンバーを中心とした活動を通じて、事業部の様々な現場で具体的な成果が生まれ始めています。
AIを活用した業務効率と営業成果の向上に繋がった事例として、案件参画中のITフリーランスの方との面談準備におけるAI活用が挙げられます。面談の全体設計や伝達内容など、AIとのロープレや壁打ちによって、以前にも増して一人ひとりの将来に寄り添った提案が可能になりました。
他事例として、営業活動の振り返りの質を向上させた、独自の「振り返り支援Gem」の制作があります。個人の感覚に頼りがちだった振り返りに、AIからの論理的なフィードバックが含まれることで、「人とAIの共創によるメンタリング」が実施できるようになりました。チェック項目の確認といったリマインド機能もあり、「自分の思考が整理された」「振り返りの要素に抜け漏れがなくなった」といったメンバーからの反応が相次ぎ、ユニットの垣根を超えた共有へと広がりました。
プロジェクトメンバーを中心とした動きが、少しずつ他のメンバーへと伝播し、AI活用がスタンダードな組織へと移り変わっています。まだまだ道半ばの部分もありますが、蓄積された「質の高いデータ」をAIが最大限に引き出し、人間がより「クリエイティブな介在価値」を発揮するための組織アップデートが着実に進んでいます。
AI利活用プロジェクトへの想い
プロジェクトリーダーである寺田さん、事業開発部にてAIツールやシステム開発の要件定義などを担当する安居院さん、そして、地方拠点の一つである大阪支店にてプロジェクトを推進する中村さんより、プロジェクト内での役割やプロジェクトに賭ける想いを話していただきました。

AIは、今まで蓄積してきたデータやノウハウという資産価値を再定義し、ギークスの新たな武器になります。得意・不得意に関わらず、全メンバーがその恩恵を享受でき、ギークスの競争力を高め続けていく支援体制を構築することが今の目標です。

私自身、時短で働く母として、限られた時間で成果を出す難しさを日々実感しています。だからこそ、AIを「共創するパートナー」として捉え、AIとの二人三脚で、私たちの介在価値を高め続けることに最大限の時間を使ってほしいと考えています。
私の目標は、誰もが効率的にサービスの成長や成果を生み出せる世界観を築くこと。ギークスが、AIの力でより人間らしく、一人ひとりが輝ける組織となるように、プロジェクトを推進していきます。

プロジェクトでは、部門を越えてメンバーと実践ベースの知見を交換できるので、自分一人では出てこない発想に触れられるのが大きな刺激になっています。こうした現場の試行錯誤を拠点の垣根なく共有し、全員がAIを当たり前に活用しながら成果を出せる組織をつくることが今の目標です。
AI利活用プロジェクトについて、ここまで説明してきましたが、プロジェクトを中心とした現場の動きが「ギークス AIステートメント」の発表、そして統合型AIエージェント「GEECHS AI」の開発へ繋がっています。
決算開示資料などでも「労働集約型」から「知識集約型」のビジネスモデルへの転換についても述べられていますが、それもまた、現場での大小たくさんのトライアンドエラーの積み重ねがあったからこそ、自信を持って伝えられているものです。
とはいえ、実際には、AI活用が得意なメンバーもいれば、苦手なメンバーもいますし、一人ひとりの状況に応じて手を差し伸べるのも「AI利活用プロジェクト」が担っている最近の大きな役割のひとつです。「誰一人取り残さない」という想いをもって、AI利活用を推進していくギークスでありたいと考えています。