2021 . 07 . 08
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若い世代から見たSDGsとは?SDGsアンバサダーによる新卒メンバーインタビュー
ギークスグループでは、メンバーへのSDGsの理解・浸透を拡大していくために様々な取り組みを行っています。先日実施したSDGs研修では新卒1年目から様々な質問が上がり、若い世代のSDGsに関する意識の高さが伺えました。
今回は研修の講師を務めたSDGsアンバサダーSasakiが、新卒1年目を代表してIT人材事業本部のMasuiに話を聞きました。若い世代がSDGsにどのように向き合っているかを探ります。
▲Sasaki(写真左)/ Masui(写真右)
大学での学びと密接に繋がっていたSDGs
Sasaki:Masuiくんは先日、ダイバーとしての観点からSDGsに関するnoteを書いていました。大学は海洋学部出身ということで、これまで海と密接に関わってきたようですが、海に関心を持つようになったのはいつ頃からですか?
「SDGsの取り組み」身近で取り組める海への試み
▲Masui執筆note
Masui:地元が静岡県浜松市で、家のすぐ近くが海だったので、幼少期から釣りが大好きでした。そんなときにふと「釣り糸を垂らして魚を釣っているけれど、魚がいる海の中はどうなっているんだろう」と思い、ダイビングに興味を持つようになったんです。ダイビングの映像を見て、「水の下はこんなにきれいなんだ!自分の目で見るためにいつか絶対にダイビングをしよう」と心に決めました。海のことをもっと知りたいと思い、大学では海洋学を専攻し、同じ頃にダイビングを始めました。
Sasaki:SDGsを意識するようになったのも大学生の頃でしたか?
Masui:そうですね。大学ではSDGsを切り口にした水産資源に関する授業がありました。漁獲量について学ぶ際にも必ずSDGsが関連していましたし、持続可能という観点から海について考える授業もあります。
Sasaki:海洋学部や農学部といった学部は、特に環境問題に密接に関わっている分野だと思うので、当たり前のようにSDGsを学ぶ環境があるという事ですね。Masuiくんのように、海洋系の学部生はみんな環境問題を意識しているのでしょうか?
Masui:意識レベルの高さは人によって異なりますが、環境問題を意識している学生がほとんどだったと思います。
SDGsの視点から問題意識を持つことが行動に繋がった
▲海辺に散在しているゴミ(Masui執筆noteより)
Sasaki:noteには、「ダイビングを通じて海の問題を実感した」とあったんですが、実際に潜ってみてどう感じましたか?
Masui:ビニールゴミ、釣り糸、手袋、ハンガーなど、いろいろなゴミが海の中に山積している現状を目の当たりにしたときの衝撃は今でも鮮明に覚えています。ダイビングを始めて、海の中や浜辺にゴミが多い現実に向き合った経験が、ビーチクリーン活動を行うことにも繋がっています。
Sasaki:ビーチクリーン活動はダイバーの間では一般的な取り組みなんでしょうか?
Masui:そうですね、割と多くのダイバーが実施している印象です。ただ、声を上げる人の数に比べると、実際に活動している人はまだ少ないかもしれないです。
Sasaki:SDGsとその背景を知った上で海の現状を目の当たりにすると、その後の行動に大きな影響を与えるのではないかと思います。問題意識が自分の中に強くあるからこそ、周りを見て気づくこと、やるべきことが明確になって、実際に行動しやすくなるのかもしれませんね。
研修で学んだ姿勢「まず自分たちに出来ることを」
4月に実施したSDGs研修は新入社員全員の目線を合わせるという観点から、「SDGsとはなにか?」を4点に絞って伝えられました。
② 17の目標と169のターゲットで構成されていること
③ 2030年までに達成すべき目標であること
④ 地球上で誰一人取り残さないこと
SDGsについて基礎的な理解があったMasuiにとっても、気づく部分が多かった研修だと振り返ります。
Masui:もともとSDGsの基本的な内容について理解していた部分は多かったのですが、169のターゲットなど、細かい項目自体は分かっておらず、とても勉強になりました。また、Sasakiさんから「大切なのは覚えることではなく、活かすこと。自分たちができることは何だろう」と問いかけられたことがとても心に刺さり、日常生活を振り返りながら自分に出来ることを考えました。
「ダイビングで知った海の現状を伝えること」は自分に出来ることだと思い、あの研修がnoteを書くきっかけになったんです。また、たまたま研修の帰りに乗ったバスの車内広告に、「ペットボトルのキャップと本体を分けよう」という見出しがあって、目に留まりました。「そういえばあまり意識してやっていなかったな」と。
研修を受けたことで、普段は見逃してしまうような何気ない情報に気づくようになって、姿勢が変わったと感じています。それは私だけではなく、一緒に研修を受けた同期も同じ気持ちだと思います。
Sasaki:もしMasuiくんがSDGs研修を任されたとしたら、どんなことを伝えていきたいですか?
Masui:「まずは自分ができることから始めよう」ということですね。例えば、オフィスでのゴミの分別を意識しようということは真っ先に伝えていきたいです。
Sasaki:身近にできることをどれだけ積み重ねていけるか、そしてそれをどうSDGsと繋げるかを考えて行動することが大切ですね。
Masui:まさにそれを伝えたくてnoteを書きました!
Sasaki:Masuiくんのような若い世代は、SDGsを当たり前に知っている状態で入社しますが、先輩世代だと認識にばらつきがある印象です。SDGsアンバサダーとして、世代間のSDGsに関する認識ギャップを埋めていくことも大きな役割だと感じています。若い世代の環境問題に関する声をキャッチアップして、幅広い世代に伝えていくこともその1つですよね。
ギークスグループの10の心得にある「出る杭を讃える」の言葉が表しているように、自分からアクションすることを社風として推奨しています。ぜひ今後、SDGsにまつわる取り組みをMasuiくんや若手メンバーと一緒にできたら嬉しいです。
Masui:はい、ぜひよろしくお願いします!
一人ひとりが目の前の問題に向き合い、小さな一歩でも踏み出していくことが大きな歩みに繋がる。その大切さがSDGs研修を通じて新卒メンバーに伝わったことがわかるインタビューでした。
今後のギークスグループのSDGsに関する取り組みにも、引き続きご注目ください。
※本記事は、2021/7/8に公開したギークス公式noteの転載記事です。