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2019 . 11 . 20
CORPORATE
秋も深まる10月、ギークスIT人材事業本部は、日本ディープラーニング協会(以下、JDLA)を講師にお迎えし 「AI案件の実情と求められる人材に関するセミナー」を開催しました。1部、2部と視点を変え語られたセミナー内容や、様々な質問の行き交った質疑応答の様子、当日参加者の声をお届けします。
近年、業界に限らず「人工知能」、「AI」といったキーワードをよく耳にするようになりました。少子高齢社会による労働人口不足の深刻化が騒がれている今、労働力を補うためのAI導入が注目されています。実際、ギークスがITフリーランスの方々と接する中でも、「今後AIに関わる案件は増えていくのか」、「AI関連技術のキャッチアップが必要になってくるのか」といった質問を多くいただくようになりました。そのような漠然とした不安・疑問を抱える方々へ向け、今後のキャリアパスの参考としていただける機会をつくりたいという思いのもと、今回のイベントを開催しました。
ディープラーニングを中心とする技術による日本の産業競争力の向上を目指し2017年に設立。ディープラーニングの知識を有し、「事業活用する人材(ジェネラリスト)」と、「ディープラーニングを実装する人材(エンジニア)」の育成を目指しています。
第一部では講師にJDLAの西澤氏を迎え、「AI市場概況とJDLAが挑む人材育成」をテーマに、JDLAの取り組みとAIプロジェクトにまつわる実態をお話しいただきました。
前半は、AIによる行動予測や異常検知の実現など、導入によって付加価値を生み出している各企業のAI活用事例が紹介されました。そこから見えてくるAIプロジェクト成功のポイントや、これからの課題についても語られました。
現在、日本国内でAI技術を実用できている企業は全体の10%に満たないという実態があり、世界に比べて活用が遅れていると言われています。各企業、既存サービスの拡大を目指すなかで、今後はAIの活用が必須になってくるであろうという意見もあります。ディープラーニングにより、ものづくりやシステム開発の手法が大きく変化していくこれからの時代には、すべてのIT技術者にとって、ディープラーニングの技術取得が新しい可能性を広げる手段になりうるであろうと話が展開されました。
こうしてAI人材を増やしていくことが急務として挙げられるなか、JDLAでは、AI技術者の育成、かつAIを活用する側も理解を深めるための資格試験を2つ用意しています。知識ベースの資格試験である「G検定」、技術者に持ってほしい資格試験として「E認定」。資格取得の魅力なども併せて伝えられ、AI市場が拡がりをみせる中、個人でアクションを起こしていく一つの手段としてイメージできた方も多かったのではないでしょうか。
第二部では、ギークス ディレクター 久野が登壇し、「AI企業に求められる人材とは」をテーマに、最新のAI案件動向や企業が求める人材について、エージェントならではの観点で話を展開しました。
まずはAI案件の現状として、実際にギークスで取り扱いのある案件をもとに、それぞれの企業が提供するサービス・AIに関わる分野での募集要項・その案件に参画が決まった方の経歴/経験・企業側の決め手を紹介しました。これまで機械学習系の現場経験がない方のAI案件参画の事例を挙げながら、その方の経験の中でどのような部分が企業に響いたのかという点にも触れました。
さらに、人口知能が発展することによって生まれてくる新規事業や産業を先読みし、AI案件の未来について考察していきます。
今後は機械学習そのもののアルゴリズムをつくっていくだけでなく、その周辺領域の技術についてもニーズが高まるであろうこと、そして多くの産業分野でビックデータの活用が進むことにより、その延長線上でAI化が加速するであろうと予測します。
来たるAI時代に向け、AI案件に携わっていくためには何が必要なのか、どのように自分のスキルを高め市場価値を上げていくべきなのか。リアルなAI案件についての話が多く、参加者の皆さんは理解を深められていた印象でした。
セミナー後には、それぞれ質疑応答の時間が設けられました。リアルタイムに質問が投稿できるアプリケーションを使い、参加者の疑問にお答えします。
第一部の質疑応答では、「実績づくりのためにおすすめの検定や社会人大学院は?」や「実務を進めていくフローを詳しく聞きたい」といったAI技術のキャッチアップを見据えた質問が多く飛び交いました。また第二部では、「初心者向けの案件はあるのか」や「年齢が高くても可能性はあるのか」など、AI案件に対する具体的な質問が多く寄せられました。
こうして盛況となった「AI案件の実情と求められる人材に関するセミナー」。終了後に回答いただいた参加者アンケートでは嬉しいご意見を沢山いただきました。
<参加者の声>
・AIの資格やAI案件への参画は経歴上のアピールになりそうだと感じられた。
・一般論や単なる事例の紹介で終わらず、そこからもう一歩踏み込んだ内容だったので良かった。
・具体的な話が聞け、求められているものと必要な技術がリンクできてよく分かった。
・ITフリーランス専門のエージェントという立場からの話が聞けたのは有意義だった。
今回、ITエンジニアの方々へ向け、今一番ホットとも言えるAI市場の話を通して、キャリアパスをイメージできるイベントを開催しました。今後もITフリーランスを支援するエージェントとして、ニーズの高いイベントやサービスの提供に邁進していきます。
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