2026 . 03 . 27
CORPORATE
AIでチームの「限界」を突破せよ!IT人材事業本部にて、AIコンテストを開催しました

ギークスは、2025年11月に「AIとはたらく、AIでつなぐ」を掲げた「ギークス AIステートメント」を発表しました。また、独自開発の統合型AIエージェント「GEECHS AI」による事業基盤の刷新も進めています。
こうした構想を下支えしているのが、有志メンバーを中心に地道な啓蒙活動と実践的なAI利活用を積み重ねてきた「AI利活用プロジェクト」です。今回、本プロジェクトが主体となり、IT人材事業本部において「AIコンテスト」を開催しました。
「AI利活用プロジェクト」の一員であり、「AIコンテスト」の企画リーダーである結城さんに取材し、概要や当日の様子、グランプリチームからのコメントなどをまとめたイベントレポートをお届けします!
AIコンテストとは?

IT人材事業本部では、かねてより「AI利活用プロジェクト」が中心となり、AI運用の試行錯誤を続けてきました。成功事例はもちろん、失敗事例も含めたTipsの共有、さらにはツールの活用術やセキュリティリテラシーに関する勉強会など、組織全体での「インプット」を積み重ねてきたのが特徴です。
今回は、その一歩先として、これまで培ってきた知識を「実践的なスキル」へと昇華させるため、AIを駆使して実際の業務課題を解決するアウトプットの場として「AIコンテスト」を企画しました。
「チーム対抗!AI業務効率化コンテスト〜AIを活用して、チームの生産性を最大化せよ〜」をテーマに、実務で活用できるものであることを前提とし、それ以外のルールは基本なしとしました。
また、単にアイデアを競うだけでなく、各チームが本気で形にできるよう、準備期間のバックアップも充実させました。自動化ツールの使い方に関してレクチャー会の実施や、技術的な壁にぶつかった際にプロジェクトメンバーに直接アドバイスをもらえる相談窓口「活用相談会」などを用意し、組織全体で一歩前へ進むための伴走体制を整えて当日を迎えました。
【提出形式】実物デモおよびプレゼン動画(3分〜5分以内)
【審査基準】
インパクト(Impact):削減時間や利益への貢献度(定量的効果)
汎用性(Scalability):他部署や他チームでも真似できるか、横展開のしやすさ
ユニークさ(Innovation):AIならではの創造的な使い方か
企画・運営を務めたのは、AI利活用プロジェクトのリテラシー向上チーム。通常業務と並行しながら、より良いAIコンテストの開催に向けて、準備を進めました。
自由参加という形をとった今回のコンテストですが、蓋を開けてみれば15チーム・総勢85名ものメンバーが集結。各チームが日々の業務の中で感じていた「不便」を解消すべく、実務的かつ遊び心にあふれたアイデアを練り上げてきました。
膨大なメールから瞬時に商談チャンスを見つけ出す営業特化型ツールや、MBTIを活用してメンバー一人ひとりに「刺さる」フィードバックを生成するマネジメント支援AI、さらには「ヤンキーAI総長」がタスクを強制取り立てるというユニークなものまで、多種多様なエントリーが集まりました。AIを単なる効率化の道具としてだけでなく、チームのコミュニケーションを滑らかにするパートナーとして捉える視点も特徴的でした。
厳正なる予選を経て、ファイナルの舞台に立ったのは5チーム。いよいよ、発表会本番です!
AIコンテスト発表会
ファイナリストとして選ばれた5チームが、審査員を前に、それぞれのアウトプットについて発表を行います。

オンライン配信には約140名の社員が駆けつけ、画面越しにも熱気と緊張感が伝わる中、実際のデモを交えた渾身のプレゼンが行われました。
各チームの発表内容は以下の通りです。
膨大な案件メールから「提案可能性」をAIが自動判定・視覚化し、探す手間をゼロにして即座に商談へ繋げる営業特化型のツール。
・関西・中部営業部:「できたで!」通知で Gemini生成待ち時間を0に! / GrowSync
AIの生成完了をデスクトップ通知で即座に知らせる拡張機能と、AIコーチが目標達成を支援する進捗管理アプリの2本だて。
・EP部 第4ユニット:JLAA(日本語能力解析アプリ)
動画ファイルを指定するだけで、AIがグローバルなチームメンバー間の日本語コミュニケーション状況を多角的に解析し、客観的な数値として可視化するツール。
・マーケティング部 toCチーム:専門用語の壁を破壊!Meet用ローカルAR辞書で議論を加速
Google Meetの字幕から専門用語を自動検知し、その場で解説を表示することで「知識の格差」と「検索の手間」をゼロにする、全メンバー活用可能な拡張機能ツール。
・システム開発部&事業開発部:個性に合わせた『伝わる』フィードバックAI
行動特性と性格特性を掛け合わせ、個々に「最も刺さる伝え方」で1on1のアジェンダやフィードバックを自動生成。チームの行動変容を最大化するツール。
ファイナリストたちの提案は、どれも現場の課題に寄り添ったものばかりです。 例えば、AIの生成待ち時間をゼロにしてチームの集中力を維持する仕組みや、メンバーの性格特性に合わせて最適なフィードバックを生成するマネジメント支援AIなど、長年現場が抱えていた「情報の埋没」や「属人化」といった課題に正面から向き合っており、現場の生産性を向上させるアイデアが発表されました。

審査員を務めたIT人材事業本部長の成末をはじめとする各部の部門長からも、技術的な鋭さだけでなく「いかに現場の生産性を変えるか」という視点に対し、驚きと称賛の声が上がりました。
▲審査員は、IT人材事業本部長の成末と、各部署の部長が務めました
全てのプレゼンが終了した後、最後には成末から、挑戦した全メンバーへの感謝と、今後のAI活用に向けた期待を込めた総評が贈られ、幕を閉じました。

受賞チームの発表
コンテストから数日後。IT人材事業本部の全メンバーが集う月次共有会にて、運命の結果発表が行われました。
緊張感が高まる中、まずは「アイデア賞」の発表。
見事この賞に選出されたのは、マーケティング部 toCチームの「専門用語の壁を破壊!Meet用ローカルAR辞書で議論を加速」でした。
▲アイデア賞に選出されたのは、マーケティング部 toCチーム「専門用語の壁を破壊!Meet用ローカルAR辞書で議論を加速」!
Google Meetの字幕機能から専門用語を自動で検知し、その場で解説を表示させるというこのツール。「会議中に知らない言葉が出てきても、その場で調べ直す手間をなくしたい」という、誰もが一度は抱いたことのある悩みをAIで解決する独創的なアプローチが光り、会場からは惜しみない拍手が送られました。
そして、いよいよグランプリの発表。
栄えある第1回のグランプリに輝いたのは、EP部 第4ユニットによる「JLAA(日本語能力解析アプリ)」でした!
▲グランプリを飾ったのは、EP部 第4ユニット「JLAA(日本語能力解析アプリ)」!
受賞チームが告げられると、その瞬間、会場からは「お〜!!」という大歓声が。オンライン参加のメンバーからも、祝福の絵文字やコメントがチャット欄を埋め尽くし、画面越しにその熱狂が伝わってきました。部門全体で各チームの努力とアウトプットの素晴らしさを讃え合う時間にもなりました。
動画ファイルを指定するだけで、AIがグローバルなチームメンバー間の日本語コミュニケーション状況を多角的に解析し、客観的な数値として可視化するこのツール。課題への着眼点と、「すぐに現場で使えそう」という完成度の高さが、審査員全員の心を掴みました。
グランプリチームのリーダーからのコメント
▲グランプリを獲得したEP部 第4ユニット
チームを代表して、首都圏営業部 EP部 第4ユニットの八懸さん(中央)の優勝コメントをご紹介します。
八懸さんより:
私が代表でスピーチをさせていただいているのですが、この成果はチーム全員で作り上げたものです。パッと思いついたアイデアから開発を始め、『自分たちでも実際にこんなアプリが作れるんだ』という驚きがありましたし、何より取り組んでいてとても楽しかったです。
皆さんの発表からも学ぶことが非常に多く、そんな中から「AIコンテスト」初回のグランプリに選出いただけたことは、本当に嬉しいです。これからもこの経験を励みにして頑張りたいと思います。
私たちが今回主に活用したのは「Google Colaboratory」でした。あまり馴染みのないツールで、コードがずらっと書かれているため、一見すると抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、「こういうものを作りたい」と自然言語で会話していくだけで、思い通りのアプリがどんどん形になっていきました。
もちろん、セキュリティなど気を付けて作らなければならない点はありますが、ぜひ皆さんも一度触れてみていただきたいです。これからも切磋琢磨しつつ、自分もまたグランプリをいただけるように次回のコンテストにも参加したいと思います。改めて、ありがとうございました!
AIコンテスト 企画リーダーの声
最後に、本コンテストの企画から運営までを推進した、マーケティング部 リーダーの結城さんに、開催後の率直な想いを聞きました。

結城さんより:
AIは一見難しそうですが、実は対話するように投げかけるだけで形になります。チーム戦を通じて教え合い、「自分にもできる!」という感覚を一人でも多くのメンバーに持ってほしいと考えていました。
初の試みで不安もありましたが、蓋を開ければ予想を上回る参加率。非エンジニアのメンバーが実務に根差した独創的なツールを作り上げている姿には、大きな感動を覚えました。それぞれの着眼点から、相談会や勉強会だけでは拾いきれなかった現場の悩みを知ることができたのも、貴重な収穫です。
プロジェクト発足から約1年。ファイナリストの発表からは、「どこにAIを活用すべきか」という視点や、精度を高めるための踏み込んだ議論が当たり前のように感じられ、メンバーの進化を肌で実感しました。私自身、マーケティング部のリーダー就任直後で大変な時期ではありましたが、AIと壁打ちしながら企画を練り上げた時間は、学びの多い貴重な時間となりました。今後も継続的な開催を予定しており、拠点の垣根を超えた交流やレベル別枠の設置など、さらに参加しやすい仕組みを作っていく予定です。
AIの進化は速く、プロジェクトメンバーだけで情報を追うには限界があります。だからこそ、全員がAIに関心を持ち、自然と知見が共有される状態が理想的だなと思っています。一人ひとりが「まずは使ってみよう」と楽しみながら、AIを武器に業務をアップデートしていく。そんな未来を、皆で作っていきたいと思っています。
ギークスのIT人材事業本部では、今回ご紹介したコンテストに限らず、組織の隅々にまでAIを浸透させるための挑戦を日々続けています。
AIを私たちの組織においてどのように活用・促進しているのか、どのようなメンバーがその最前線に立っているのか。より詳しい取り組みについては、ぜひ以下のブログや採用サイトコンテンツも併せてご覧ください!
・ギークスの未来を導く「AI利活用プロジェクト」とは?
・AIを、自分と組織をアップデートする武器に。「AI利活用プロジェクト」メンバーが体現する、ギークスの新たな挑戦